お経を読むことは、祖師やお釈迦さまが説かれた真理の教えを聞くことでもありますので、変な節などをつけずに棒読みで素直に読むことを心がけましょう。
お経には、「経首(きょうしゅ)」といって、般若心経であれば「摩訶般若波羅蜜多心経」という初めの部分になります。
大概は、経首を読んで鐘を鳴らしてから読みはじめます。
この経首の読み方に、節がありますが、一般の方は気にせずに自然体で唱えることが望ましいです。
この経首の節が、演歌で聞く「こぶし」などの本になったという説があります。
読経する前の心構えです。
お勤めは家族がそろってされるのが理想的です。
長い時間のお勤めより、毎日、欠かさず続けることが意義があり、大切です。
朝ならば、当然、歯をみがき、口をそそぎ顔を洗って心身を清らかに整えます。
お仏壇は、常にきれいに掃除し、整頓されているよう心がけます。
お水、お茶、ローソク、線香などは、常にきちんとそろえておきましょう。
仏飯(ぶっぱん)はご飯が炊けたとき、一日一度は供えます。
その他、珍しい頂き物や、故人の好物などをお供えするのは望ましいですが、
あまり長い間、お供えしたままにしないようにします。
次に、おつとめの順序です。
1、ローソクを灯します。
2、線香を香炉の真ん中に立てる。(何本も立てずに一本でよい)
3、仏壇に合掌・礼拝(一礼)する。
4、経本(臨済宗日課経典など)を開き、
鈴(りん)を3回打つ。
5、開経偈・懺悔文・三帰依文、般若心経をお唱えし、
本尊回向を読む。
本尊回向を読む。
6、宗門安心章(そのうちの1章)と坐禅和讃をよみ、
先亡へ回向文を読む。
7、四弘誓願文を三べんよむ。
8、鈴(りん)を3回打ち、合掌・礼拝して終わります。