大磬 |
小磬 |
「十方世界に遍く響きわたるように」と願いを込め鳴らす意味もあり、お釈迦さまの真理の教えが、すべての世界に行き渡るようにと鳴らされることになります。
大きい鈴を大磬(だいけい)と呼び、小さい鈴を小磬(しょうけい)と呼びます。
大磬は、寺院でよく見かけますが、一般家庭で寺院のような大磬を置きません。そのかわり小磬の2周り大きめの磬を置いている位です。
小磬は皆様のお家の仏壇に置かれていている鈴なので、分かるかと思います。
小磬・大磬を鳴らすときに用いるばいで、銅を叩いて鳴らすわけですが、鳴らし方を誤りますと割れたり、へこんだりしますので、鳴らし方を説明いたします。
鈴の叩き方は、大小で異なります。小さい鈴の鳴らし方は、真横から銅の縁辺りを叩きます。
上から鈴の縁など叩きますと、鈴にヒビが入って割れる原因になり、本来の綺麗な音が鳴りません。
鳴らす場合は、三回鳴らすことを心がけましょう。
また、一般の方は鳴らす機会はありませんが、大磬の鳴らし方は、下から上に銅の縁を叩きます。この大磬は、読経が始まる時やお経の中で鐘の音が消えないように鳴らしていきます。
寺院に大磬はありますが、一般のお家には寺院のような大きいものは置かないので、鳴らし方は小さい鈴の鳴らし方を知るだけでいいと思います。