お盆になりますと、全国各地の寺院で行われるお盆の法要として施餓鬼会(せがきえ)が行われます。
 
 
「施餓鬼とは、一体、何なんだろう?」と思うと思います。
 
餓鬼道(餓えて苦しむ者の世界)に落ちた亡者に施すという意味の施餓鬼です。
 
現在、日本全国各地の寺院で行われております。この施餓鬼会とは、お釈迦様の十大弟子の一人である阿難尊者(あなんそんじゃ)の話しから由来しております。
 
ある日、長大ないちじくの樹の僧園にて、阿難は静かな場所で瞑想をしていました。その日の真夜中に一人の餓鬼が阿難の前に現れました。
その餓鬼の名前は「焰口(えんく)」と言い、その姿は醜く、体は痩せ衰え、口の中は火が燃えていて、咽は細く、頭髪は乱れ、爪は鋭く恐ろしい姿をしていました。
 
焰口は阿難の前に立って言いました。
 
「お前は、3日後に命が尽きるだろう。そして、私のように餓鬼の中に生まれ変わるだろう」
 
この言葉を聞いた阿難は恐れを感じ、焰口に問いました。
 
「どうしたら、餓鬼の苦から逃れることができましょうか?」
 
その阿難の問いに焰口は答えました。
 
「お前は、明日の早朝に無数の餓鬼や鬼、閻魔大王(えんまだいおう)の司る人の善悪の行いを監視する神々や冥途の役人、もろもろの鬼神に満足できる食べ物を施し、我等の為に三宝を供養すれば、長い寿命を得て、餓鬼道から離れ、天上界に生まれることを得るだろう」
 
言葉を残して焰口餓鬼はいなくなりました。
阿難は、その焰口の言葉に身の毛がよだちました。そうしてる間に早朝を迎え、恐怖に身を震わせながら、お釈迦様にこの事を相談しました。
 
お釈迦様は阿難に向かってこう言いました。
 
「恐れることはない。私は悟りを得、仏に成った時に、観世音菩薩の処にて真言を受けている。この真言を一心に唱えれば1つの食べ物は、無数の餓鬼達に施せるくらいの食べ物に変わる。餓鬼達は満足して、その苦しみから離れるだろう。今この真言を受けたもてれば、寿命が延び、餓鬼達は浄土へ生まれ変わり、この世の災い事を消して幸福を招いて、あの世で菩薩の証を得るだろう」と言われました。
 
阿難はすぐさま、お釈迦様から教えられた法を施し、餓鬼達を救い、三日の命が長寿となった縁起よりきています。救焰口陀羅尼経より」
 
阿難尊者のように、私たちのご先祖さまが餓鬼の道から離れ、この世の災いを消し幸福を招いて、長寿を得られるよう法要が行われるのです。
 
 
 
 桂蔵寺の山門施餓鬼
 

当山で行われる山門施餓鬼では、
お盆の入日である8月13日(ご先祖様をお家に迎える日)戦没者英霊供養、新盆供養、檀信徒各家先祖供養、水子供養、そして平成23年3月11日に起きました東日本大震災で亡くなられた方々の供養を行っております。
 
ある言い伝えでは、ご先祖さまはあの世からお寺の本堂に帰ってきて、身を清めてから各家のお家に帰り、送り盆の日にお寺に帰って身を清めてからあの世に帰ると言われています。
 
その由縁より、皆でご先祖さまを迎えて、一緒にお家に帰っていただく為に法要を営みます。ご先祖さまを無事に迎える為に、当山住職が護符を薫じ、各家にお渡しし、この法要の功徳を塔婆に込めて、各家のお墓に供えていただきます。
 
また、当山に御縁があります御寺院の住職さま方に、一人一人各家の名前をお唱えし供養していただき、阿難尊者がお釈迦さまより教えられた法により、洗米と水を無数の餓鬼に施して供養させていただきます。
 
また、当山独自の新盆(昨年の8月から今年の7月31日まで亡くなった方)の供養として、故人の戒名を入れた風鈴を施餓鬼棚にお供えし、法要後、お盆を迎える度に、お供えできるよう新盆各家にお渡ししています。
 
その風鈴が鳴る時、ご先祖さまはいる。涼しい風と共に、私達の心にある「静寂な心」を教えていただきますようにと願いを込めて当寺からの故人を偲び、供養する気持ちとしています。
 
 
  

 

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